じゃあ、な。
残された言葉だけが、喧噪の中でしんと静まり返った一角に撥ねて消えた。
細められた紫の瞳が、自分から目を反らすことなく海へ沈んだ―――その後の記憶は酷く曖昧だ。
泣き叫んだような記憶もあるし、茫然と座り込んだような気もする。
何度運命を巡ったかすら、もう曖昧になりつつある。
上書き出来ない運命、決して変えられないその死に、何度絶望したのか。
まるで痛みに慣れることは出来ず、斬られた傷は常に熱を持って疼いている。
消えない傷、消さない傷。それは男が遺した、唯一のもの。
虚ろな目をしていたらしい自分を見かねて、リズヴァーンから静養を言い渡されたのはある秋のこと。
かと言って戦国の世に休息などあるはずもなく、幼馴染の進言から望美は一時「元の」生活に戻っていた。
現代で暮らせば高校へ行かないわけにはいかない。
「望美!? どうしたの、その傷!」
現代に戻って、しばらく経った時分である。それは体育の前、更衣室でのこと。
友人から驚いたような声を上げられて初めて、望美はしまった、と唇を噛んだ。
「あ、これ? ちょっとね」
「ちょっとじゃないでしょ! 前までそんなのなかったじゃない!」
「そうだったかな?」
隠してたから分からなかったかもね、と苦笑しつつ、素早く上着を被る。
幾重にも重なって赤黒く変色してしまった皮膚に走る斬撃の痕を、この時代で見られたのは失敗だった。
望美の笑顔に何か逆らい難いものを感じたのか、それ以上聞いてくる友人はいなかった。
「向こう」へ行く前と行った後では、望美は確かに変わっていた。
幸い姿はあまり変わっていないようだが、その実既に何年分もの時を過ごしている。
剣筋は否応なしに磨かれ、意識せずともあたりの気配を探ってしまう。
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という感じの漫画を描きたい笑
なんかずーっと温めてたネタなんですけど、お蔵入りしそうだなー
せっかくpixivに漫画投稿機能ついたので、また機会があれば描いてみようと思います!
遙か3てもうだいぶ前になるんですねー。
来年の一月にはアニメもすることですし、盛り返さないかな^^
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